2010年末まで実施が猶予されているEUの24時間ルール(セキュリティ―強化の一環)をめぐり、船社から、荷主側に準備を求める動きが出始めている。2011年1月1日から全船社は欧州の第一寄港地に寄港する本船から貨物データー貨物情報事前申告(ENTRY SUMMARY DECLARATIONS-ENS)を本船に船積みする24時間前までにで税関に送信することが義務付けられている。EU非加盟国からEU加盟国向けに船積みする場合、船社は積み込み開始の24時間前までに貨物情報事前申告(ENS)を本船が入港する最初のEU加盟国税関に電子送信しなければならない。税関は申告内容を査定し、危険防止策を講じる。ENSの送信にはEU加盟国港での積み替え貨物、通過貨物を含めた全ての貨物が対象。ENS必須記載事項はshipper/consignee名前・住所、コンテナ番号、貨物の詳細、HSコード等10項目。
2010年 6月 「荷主と輸送」から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ