ドイツ製紙連合会(VDP-Verband Deutscher Papierfabriken)によると、2010年上半期の生産量及び販売量は2008年の金融危機以前の水準まで回復し、昨年の深刻な停滞状態から抜けきった。2009年対比で生産量及び販売量は14%増加しており、理由は輸出が好調な為。輸出向け販売量は約21%増加している。2009年比で欧州西側からの需要が16%増加、欧州東部の需要が21%伸びている。更に、世界景気回復及びユーロ安で欧州以外からの需要が50%以上の顕著な伸びを示した。ドイツ東部の紙・板紙生産量が著しく増加しており、2010年上半期の生産量は180万トンを超え対前年同期比21%の増加。特に包装材用の紙・板紙が42%以上伸びている。今後収益面の大きな懸念材料として、原材料費の高騰及びドイツ政府が計画しているエネルギー税のドラスチックな値上げが指摘されている。
8月19日付け RISIから
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ