1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

海外情報

2011/08/29

=決算=

=紙パの第1四半期=
 製紙と紙流通企業の第1四半期決算(11年4~6月)を紹介する(連結ベース、単位:100万円、カッコ内は前年同期比)。
【製紙メーカー】
●北越紀州製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 57,396 (+4.2%)
 営業益 2,585 (+27.7%)
 経常益 3,976 (+17.8%)
 当期益 4,970 (+117.3%)
〔通期業績予想〕
 売上高 230,000 (+6.0%)
 営業益 10,500 (+20.1%)
 経常益 13,000 (+26.4%)
 当期益 10,000 (+84.1%)
 印刷・情報用紙などの需要が低迷する中、東日本大震災に伴う供給不足に対応した結果、売上高は前年同期を上回った。損益面は、原燃料価格の高騰で厳しい状況が続いたが、販売数量の増加やコストダウン効果などにより、営業利益、経常利益ともに2桁増となった。また四半期純利益は、投資有価証券評価損22億2,000万円が発生したものの、紀州製紙の吸収合併(4月1日付)で税金費用が軽減され、大幅プラスとなった。このため、5月に発表した通期業績予想の当期純利益70億円を100億円に上方修正している。
●リンテック
〔第1四半期業績〕
 売上高 52,707 (▲1.2%)
 営業益 5,393 (▲6.7%)
 経常益 5,418 (▲1.8%)
 当期益 3,657 (▲3.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 220,000 (+3.4%)
 営業益 20,000 (▲4.3%)
 経常益 19,000 (▲2.7%)
 当期益 13,100 (▲3.8%)
 「積極果敢にイノベーションに挑戦し持続的な成長と企業価値の最大化を目指す」というビジョンのもと、4月から新中期経営計画「LINTEC Innovation Plan III(LIP-III)」 をスタートさせている。品種別の売上げ状況は、印刷用粘着製品の国内販売は前年同期に比べ微増にとどまったが海外は増加。太陽電池用バックシートは大幅に伸長し、ウィンドーフィルムも節電対策などで増加。自動車関連製品は減産の影響を受けて減少。洋紙・加工材関連では、洋紙事業は主力の封筒用紙を中心に市況低迷の影響を受け減少、加工材事業も主力の剥離紙や合成皮革用工程紙が減少した。電子・光学関連も、液晶関連粘着製品などが減少し、全体でも前年割れ。
●特種東海製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 19,544 (▲3.5%)
 営業益 1,290 (▲9.2%)
 経常益 1,367 (▲4.4%)
 当期益 679 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 80,000 (+0.8%)
 営業益 3,100 (▲19.3%)
 経常益 3,000 (▲20.0%)
 当期益 1,400 (+66.7%)
 段ボール原紙は夏場の節電に備えた前倒し需要に加え、6月の気温上昇によって飲料関連が堅調だったため販売数量は前年同期を上回った。クラフト紙も堅調で、特殊機能紙も一部品種で前倒し需要が発生し販売数量は微増。一方、特殊印刷用は主力のファンシーペーパー・高級印刷紙ともに自粛ムードが影響し大幅減。ペーパータオルやトイレットペーパーの販売数量も前年同期を下回った。しかし原燃料価格が想定を下回り、固定費削減効果も見込めるため、5月に発表した2Qの業績予想を各利益で上方修正している(営業利益11億円→17億円、経常利益10億円→17億円、当期純利益3億5,000万円→9億円)。ただし通期予想については、先行き不透明な部分が多いため修正していない。
●巴川製紙所
〔第1四半期業績〕
 売上高 9,325 (▲13.8%)
 営業益 473 (▲53.1%)
 経常益 501 (▲46.2%)
 当期益 298 (▲50.6%)
〔通期業績予想〕
 売上高 37,000 (▲11.1%)
 営業益 1,000 (▲61.3%)
 経常益 1,100 (▲55.7%)
 当期益 700 (▲59.4%)
 原材料調達など生産活動に直結する課題に総力を挙げて取り組んだ結果、震災による生産活動への影響は最小限度にとどめられたものの、消費者マインドの低下から、一部の主力製品の受注が急速に落ち込んだ。また、凸版印刷と共同で進めている反射防止フィルム事業の推進体制見直しの影響もあり、減収となった。営業利益も、収益性の高い製品群の出荷があった前年同期と比べると大きくマイナスした。経常利益は有利子負債の圧縮を進めたほか、凸版印刷との共同事業関連で投資利益が計上できたため、営業利益よりはマイナス幅が小さかった。なお製紙・塗工紙関連事業は、売上高は微減だったが、営業利益は収益改善策の効果などにより大幅増となった。通期予想については、主力のプラスチック材料加工事業で受注減が続くと予想されることや円高の影響を加味し、5月に発表した予想を下方修正した(売上高380億円→370億円、営業利益18億円→10億円、経常利益18億円→11億円、当期純利益11億円→7億円)。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第1四半期業績〕
 売上高 128,285 (+17.7%)
 営業益 1,480 (+25.7%)
 経常益 1,712 (+5.9%)
 当期益 691 (▲22.8%)
〔通期業績予想〕
 売上高 530,000 (+9.9%)
 営業益 6,300 (+21.5%)
 経常益 6,000 (+2.5%)
 当期益 3,500 (+2.4%)
 当期から家庭紙メーカーのコアレックス・グループがJPグループに加わり、また前期に加わったグールド・グループの業績も反映されているため、増収増益となった。セグメント別で見ると、国内卸売事業は震災による経済停滞の影響を受けて売上高は減少したが、経常利益は販売費・一般管理費が抑えられたため増加した。在外卸売はグールド・グループの業績が期初から反映されたことや、JP中国の販売増により売上高は前年同期比+284.3%を記録した。ただし経常利益は前年同期に好調だった香港の子会社が減益し、またJP中国で経費が大幅に増えたため2桁減となった。
●共同紙販ホールディングス
〔第1四半期業績〕
 売上高 4,383 (▲13.4%)
 営業益 ▲7 ( - )
 経常益 23 (▲9.2%)
 当期益 21 (▲41.4%)
〔通期業績予想〕
 売上高 19,300 (+0.7%)
 営業益 120 (+28.7%)
 経常益 110 (+2.2%)
 当期益 100 (+103.1%)
 製紙メーカーの工場被災に伴い供給不足などの問題が生じる中、販管費の削減や金融コストの圧縮を図ったが、需要の低迷によって販売数量は減少、厳しい環境が続いている。そうした状況を反映し、1Qは減収減益となった。

=紙加工企業の第2四半期=
 12月決算の次記紙加工3社については、第2四半期業績(2011年1~6月)を紹介する(連結ベース、単位:100万円、カッコ内は前年同期比)。
【紙加工】
●コクヨ
〔第2四半期業績〕
 売上高 138,199 (▲1.8%)
 営業益 5,510 (+8.9%)
 経常益 5,786 (+8.5%)
 当期益 2,188 (+7.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 262,000 (+0.0%)
 営業益 4,000 (+21.9%)
 経常益 4,000 (+20.3%)
 当期益 1,300 (+59.5%)
 2Qは景気低迷によるオフィス消耗品需要の減少や震災の影響などにより減収となったが、利益面ではコストダウンの推進などにより増益となった。なお当期純利益には、子会社評価損6億円、災害損失2億円を特別損失として計上している。事業別では、ステーショナリー関連事業は企業の買い控え、価格競争の激化などにより減収となったが、営業利益はコストダウンと高付加価値商品の売上増などにより増益。ファニチャー関連事業も売上高は減少したが、コストダウンと販売施策の見直しなどで営業利益は大幅増となった。
●ザ・パック
〔第2四半期業績〕
 売上高 37,690 (▲0.5%)
 営業益 2,202 (▲5.2%)
 経常益 2,267 (▲4.7%)
 当期益 1,171 (+3.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 84,200 (+2.4%)
 営業益 5,900 (+2.5%)
 経常益 6,050 (+2.4%)
 当期益 3,250 (+5.6%)
 「拡大均衡 攻守両輪」をスローガンに、全社員の力を結集して茨城工場を被災から13日後に操業再開するなど震災の影響を最小限に抑えた。全売上高の6割弱を占める紙加工品事業のうち、主力の紙袋は低価格品と海外子会社が堅調だったものの、高級品の売上げが伸びなかった。紙器は食品業界などの開拓に努めたが、売上げ増に結びつくまでには至らなかった。段ボールは主要顧客の家電業界が伸び悩んだことが影響した。全売上高の2割強を占める化成品事業は、生産市場向け製品が比較的順調だったが、流通業界向けは低調だった。
●ダイナパック
〔第2四半期業績〕
 売上高 21,993 (▲1.2%)
 営業益 654 (+16.6%)
 経常益 778 (+12.8%)
 当期益 277 (▲48.3%)
〔通期業績予想〕
 売上高 47,000 (+1.6%)
 営業益 1,500 (+2.3%)
 経常益 1,650 (+1.4%)
 当期益 900 (▲51.7%)
 不透明感を払拭できない経済状況が続く中、需要の安定した食料品用段ボール製品を中心に、業界 水準並みの販売数量の伸びは確保した。販売単価は伸び悩んだものの、固定費と原材料費の低減に努め、生産性改善、歩留り向上、財務体質強化に取り組んだ。
 
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/5号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。