先般報道されたフィンランドUPM社出版用紙120万㌧削減計画を北米メーカーが歓迎している。120万㌧の削減量は世界中質コート紙能力の3-5%、SC紙能力の5%に相当する。UPM社は年末までに中質コート紙55万㌧、SC紙37.5万㌧及び新聞用紙11万㌧を永久生産停止する。UPM社は世界最大の印刷出版用紙メーカーで今回の能力削減は米国向け輸出に大きな影響を与える事になる。昨年北米の非塗工中質紙輸入量は37.5万㌧から50万㌧と33%増加した。増加分12.5万㌧は欧州からのSC紙。又、本年5月までの1年間にフィンランドは米国中質コート紙輸入量の65%及び非塗工中質紙の60%を供給している。UPM社の能力削減は北米輸出に大きな打撃を与える事になるが、北米メーカーはこれにより価格の安定若しくは上昇が期待出来多少の恩恵を受ける事になる。 9月2日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ