アラビア半島でも環境問題から再生利用意識が高まっているが、サウジアラビアの回収率は先進国に比べ依然かなり低率の28%程度。サウジアラビアMiddle East PaperCo(MEPCO)社は多大な投資をし古紙回収や再生利用の向上に努めてきており、GCC地域で唯一独特の古紙回収ネットワークを確立している。2001年に小規模古紙回収販売会社を買収、子会社WASCOとし今や中東最大のネットワークに成長、年間段ボールの古紙を1.8万㌧回収している。サウジアラビアでは古紙の輸出入は通常以外の余分な国内税及び関税がかからない為、業者及び輸出者は国際市場、特にインドや中国に高値で販売でき古紙輸出はかなりの利益が期待できる。その為地元製紙メーカーは原料古紙が不足枯渇し、輸入古紙を高値で手当てせざるを得ない状況。原料確保に苦慮している地元メーカーの生き残りや競争力向上に何らかの問題解決が求められている。 Pulp & Paper International January 2012から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ