米国IP社は新興国での販売維持や操業強化戦略に傾注している。ブラジル子会社が有する3工場で非塗工紙約100万㌧の生産能力がある。北米の一人当たりの非塗工紙年平均消費量は約30kgに対し、ブラジルは約6kgと極端に低い状態で今後の伸びが期待できる。IP社の調査では、米国の数字は今後確実に減少し続け2025年には、20-25kg程度となる見込み。IP社の2011年ブラジルの販売高は9%増加した。ラテンアメリカの非塗工紙消費量は360万㌧から380万㌧に増加したが、大部分はIP社が生産供給し、一部他国から輸入したもの。ブラジル子会社は近隣諸国に輸出も行っている。ラテンアメリカの需要が引き続き増加するなら、IP社として抄紙機の増設も考慮しなければならず、洋紙以外の包装用板紙部門の進出機会も狙っている。 2月14日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ