欧州市場ではLWCの需要が予想以上に減少しており、製紙メーカー各社は苦慮している。製紙メーカーサイドの受注量は若干増加しているものの、印刷出版会社の受注量は横ばいか減少傾向にある。ドイツの出版雑誌部門の落ち込みはそれ程でないにせよ、その他EU市場の需要はかなり減少している。統計によると、本年7月までのLWC需要量は前年同期比30万㌧も減少している。IKEAのカタログ本文用紙がSCからLWCに切り替わらなかったら、数量落ち込みはもっと多かったはずとの発言有り。需要減に伴い価格面の競争も激化し苦慮しており、第4四半期の回復も望み薄で、価格減少は年末まで続く模様。供給過剰体制の中、一度失った出版雑誌部門の数量は回復せず、更なる需要減少が続くと予想され、価格復元には工場閉鎖や更なるメーカー再編が考えられる。 9月5に付け EUWID Pulp & Paper から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ