中国造紙協会発表では、2011年上質コート紙の生産量640万㌧に対し消費量は532万㌧と生産量が消費量を上回った。背景は増設による生産過剰で、昨年山東晨鳴紙業と山東華泰紙業が相次いで新マシン(各80万㌧)を稼働、それ以前2010年にはAPP海南島140万㌧、王子製紙南通の40万㌧が稼働している。上質コート紙価格も下降傾向で昨年10月の㌧当たり人民元5100―6500(キロ当たり63.7―81.3円)から現在人民元4750―6200(キロ59.3―77.5円)に下落している。紙器用板紙(特にコートアイボリー)も生産過剰で近い将来上質コート紙と同様な状況になると見られている。APP中国は今月末に広西で120万㌧の生産開始を予定、既に9月初めには太陽紙業が55万㌧稼働している。2013年初めには山東博匯紙業が100万㌧稼働予定で、前記3社合計能力は275万㌧となり、2011年の全中国生産能力500万㌧の約半分以上が新たに増産で加わることになる。更に増産は続き、2013年から2014年にAPP寧波で100万㌧、ストラエンソが北海新工場で45万㌧稼働の予定。 11月8日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ