2週間前発表された「フランクフルトフォーラム」の破産、「ドイツ金融時報」及び「ニュールンベルグ夕刊」の停刊等で、ドイツ紙媒体のマスコミ業界は戦後最大の危機に面しており、破産や業務停止で失業者が1000人発生する模様。「フランクフルトフォーラム」は1945年創立、一時は忠実な読者の支持もあり1998年までは12.5万人の読者を獲得していたが、2000年以降内容質低下で読者離れが加速し半減した。これまで州政府や社民党に支えられ生き延びてきたが破産宣言に至った。「ドイツ金融時報」は2000年創設、2007年には10万人の読者を獲得していたが、経営陣が交代、累損も拡大して停刊へ。「ニュールベルグ夕刊」は経済的理由から93年の歴史を閉じる。
ドイツは欧州新聞出版発行量最大の国で、ドイツ新聞出版協会によると日刊新聞は347種、週間新聞26種、日曜版6種で総発行部数2400万部に達する。印刷メディアによる広告が減少している中、伝統的新聞は変化に対応できていない。紙媒体の危機は以前からも指摘が有ったが、各出版社は節約のみに重点を置き、電子メディアへの投資を逃し時代の発展に乗り遅れた。
12月3日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ