2011年のラテンアメリカからの木材チップ輸出量は約800万㌧で過去最高記録となった。2010年比で7%増、2006年比60%近い増加。チリが最大の輸出国でラテンアメリカ全体の3分の2を占め、次はブラジルとウルグアイで各16%。2011年チリとベトナムが広葉樹チップで世界2大供給国、ラテンアメリカの広葉樹チップ輸出量は世界全体の約50%を占め、5年前は34%であった。歴史的にラテンアメリカチップ輸出の80―90%が対日向けで、過去数年多少の変化があり、現在は70%程度に低下している。5年前に比べ最大の変化は欧州パルプメーカーがチリやウルグアイから多量のユーカリチップを輸入し始めたこと。2011年対欧州向けチップ輸出量は170万㌧に達し、2010年比低下しているが2009年比倍増している。欧州の主要チップ輸入国はスペイン、ポルトガルとノルウェーで過去数年に多少の変化が有り、フィンランドやスェーデン向けにも輸出されている。過去5年間にラテンアメリカユーカリチップの新たな輸出先としてモロッコ、中国とトルコが加わった。中国向けは新増設による家庭紙工場向け木材チップ需要の増加に起因し、将来的にも中国向け木材チップ輸出は継続的に増加する模様。 12月20日付 台湾紙業新聞から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ