2006年3月中国大手メーカー浙江凱恩特種材料股份有限公司(Zhejiang KAN Special Material)がアンチダンピングを申請。中国商務部は2007年4月から5年間、対日本製コンデンサーペーパ―がダンピング販売されているとしアンチダンピング関税15-40.83%を賦課してきた。このたび1年間掛け見直し作業の結果、先週更に5年間、2018年まで延長する旨決定した。商務部の判断では、2007年から2011年間、①日本の生産量は年11500㌧で、其の40%以上を輸出に依存、操業率は78.26―86.96%。②世界年間需要量は16900㌧から22600㌧に増加。③中国国内消費量は8239㌧から14770㌧に急増。④一方日本国内需要は6000㌧から5000㌧に減少し、輸出依存度が高まった。アンチダンピング適用後、日本から中国向け輸出量は2007年の2453㌧から2011年1984㌧へ減少したが、中国での日本製シェアは逆に60.57%から67.23%へ上昇した。明らか日本製品は中国で大きい存在で、商務部は仮に関税撤廃となると、日本製品が安売りされると危惧。浙江凱恩特種材料股份有限公司(Zhejiang KANSpecial Material)は浙江省の2工場で年産能力3.6万㌧を有する。
4月23日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ