中国東部で再生段原紙メーカーとしての地位強固を目的に能力増及び改造に努力している。江蘇省無錫市の工場で6月の試運転に向け新規25万㌧の再生段原紙の設置が最終段階にある。当初再生中芯の生産を予定していたが、再生ライナーの生産となる。又、1号機(能力10万㌧―生産効率の問題で1年前から停止状態)は改造し100%古紙使用の白ジュートライナーを生産する、改造は8月までに完了の予定。新設機及び改造費用は約1.4億㌦。同工場は再生中芯機2台(2号、3号機)も所有、合計能力は45万㌧。無錫工場の南東120キロ、浙江省平湖市には別工場が有り、機械2台で再生段原紙能力合計は65万㌧。中国政府に生産能力倍増計画を提出しており、来年には認可下りる見込みで、平湖工場近郊に大型機の1台又は中型2台を設置する計画で2015年稼動を目標。総生産量は130万㌧となる。更に同社は平湖工場を5年後300万㌧まで拡大する為の暫定許可も受けている。中国市場の再生段原紙市場を巨大な玖龍紙業と理文造紙が全国展開し支配している。中小規模の栄成紙業は地方市場に重点を置き、中国国内2ケ所の工場で東部市場での地位固めを狙っている。
5月3日付け PPI Asiaから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ