RISIの予想では、世界の段原紙需要は2013年約3%増、2014年は微増となる模様。世
界消費量:アジア48%を占め1億4500万㌧で、欧州の割合は20%、北米19%、ラテン
アメリカ8%。アジア:2012年に伸びが3%以下と最低を記録、2013年―2014年は過去
10年に比べ多少の回復が期待できる。2014年―2015年の平均需要の伸びは4.5%、数
量330万㌧に相当しこれがOCC古紙価格の上昇を引き起こす原因となる。2013年―2014
年の中国段原紙需要の伸びは平均210万㌧。2012年に伸びが4%程度に下落したが今後
2-3年は6%に近ずく模様。アジア段原紙市場は供給過剰だが2014年には改善に向か
う。中国メーカーは依然新マシン増設意欲があり、需要減に対応していない。西ヨー
ロッパ:2012年の段原紙市場は2060万㌧で2007年の2200万㌧から減少。再生段原紙の
シェアは2007年の75%から78%に増加し、クラフトライナーの比率は20%から18%に
ダウンしている。東ヨーロッパ:需要が急速の伸びており、2007年の770万㌧から
2012年910万㌧に増加、2013年-2014年の需要は75万㌧の増加が見込まれる。北米:
2013年-2014年の需要増は100万㌧以下。2013年北米クラフトライナーの輸出は500万
㌧強(生産量比26%)で2015年に600万㌧(生産量比29%)が見込まれ、これは1990年よ
り300万㌧の増加に相当する。ラテンアメリカ及びカナダが米国クラフトライナーの
主要輸出先で、2014年ラテンアメリカの需要は供給量をかるかに上回り、純輸入地区
となる。他の地域と異なり、北米市場ではパルプ100%品(2820万㌧)が主力で、其
のうちクラフトライナーの比率は48%。
10月25日付け RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ