中国の紙パルプ・メーカー各社は、このほど中国政府が深刻な環境問題への取り組みと、より汚染の少ない生産工程の奨励を目指した産業汚染対策費用を倍額とする決定により、その費用捻出に腐心することになろう。政府系の3組織が共同で今月初旬に回状を作成したが、費用が倍額になると目される汚染物質は産業排気に含まれる二酸化硫黄、窒素系酸化物、更には廃水に含まれる化学的酸素要求量レベル、アンモニア態窒素および5種類の金属元素となっている。これらの物質のほとんどが紙パルプ生産の現場において、既にその存在が検出されている。中国全土で2015年6月までに新レートが適用されることになる模様。新レートは排気ガス中の単位当たり0.6人民元、廃水中の単位当たり0.7人民元。
9月11日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ