中国通関当局によれば、中国の8月の古紙輸入量は前月の実績から急激な落ち込みをみせ、15.9%減で208万トンを切る結果となった。中国では今年いくつか大型の再生コンテナーボード・ラインや裏ねず貼合板紙ラインが操業を始めたにもかかわらず、古紙輸入は盛り上がりを欠いた状況となっている。古紙輸入者の見解では、梱包用途の板紙が国内市場での過剰生産によって低価格で停滞しており、その影響を受けて古紙需要にも陰りが見えているとしている。一方、輸出者サイドは、中国の古紙購入の動向がボリューム・ゾーンでは国産品に移行しているのが現状と示唆している。
9月29日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ