北米の1月新聞用紙出荷量は前年同月比16.0%減と大きく数字を落とし、前月比でも10.1%大幅減となった。また、北米での需要をみると前年同月比で15.0%落ち込み、2014年全体でも前年比9.0%減と下落に歯止めが掛からない状況となっている。商業印刷用途では同0.9%増とわずかに健闘をみせるも、新聞用紙用途では同19.2%減となった。北米からの1月の輸出数量は、前年同月比18.4%減少したが、輸出数量は全体の出荷量からみると29%を占めるにとどまっている。アジア向け輸出量は同29.3%減、中南米向けでも同10.5%減となった。市場関係者によれば、世界の新聞用紙需要が2014年7%縮小をみせた中、極端なルーブル安を追い風にロシア製の新聞用紙がアジア諸国向け(特にインド市場)に大量に流入してきたことが、北米新聞用紙の低迷にもつながっているという。
2月25日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ