中国通関当局の最新の統計によれば、1月の同国市販パルプ輸入量は前月比0.6%微増で年明けをスタートした。輸入量合計は約163万トンとなった。当月の増加要因は、特にNBKPの輸入量が前月の約56万7千トンから10.6%大きく数字を伸ばし約62万7千トンとなったことによるもの。供給者側が競合激化する中国市場の一部分を取り込む意図で、11月にNBKPの値下げに踏み切ったことがNBKPの伸びにつながった模様。特にロシアのIlimグループが昨年シベリアのBratsk工場に新たに導入した年産72万トンの生産能力を有するNBKPラインが始動したことで、同社の中国向け販売攻勢が国内の競合を煽りたてている状況。
3月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ