ブラジルの板紙メーカー各社は、弱体化する同国経済状況による国内消費量の低下で、年明け以降下降線を辿っている販売動向に落胆の色を隠せないでいる。市場関係者によると、需要の減退は想定内のものではあるが、稼働日の減少、インフレ率の上昇、停電や2月に発生したトラック運転手のストで国道が一部封鎖されるといった一連のマイナス材料が、消費に大きな影響を与えたものとしている。同国林産業協会の発表した最新の統計によれば、1月板紙メーカー各社の稼働率は順調な数字を示しておらず、生産量は前年同月比9.8%減の4万6千トン、国内販売量も同2.7%減の3万6千トンとなった。一方、1月の輸出量は同28.6%大きく下落し1万トンとなり、輸入は25%大幅増の5千トンであった。
3月10日付RISIから抜粋