Sappi社は、このほどオーストリアGratz近郊に位置するコート紙年産95万トンの生産能力を有する同社Gratkorn工場の改造プログラムに乗り出す模様。同社は、当初の計画通り3月16日より同工場の100%無塩素化学パルプ年産25万トンのライン改造を開始する予定。当該の改造は、6月末には完了の予定であるが、この間パルプ生産は減産状態となる一方、今回の改造では現状の紙生産には影響は及ばない。パルプ・ラインの液体ボイラーや回収プラントなど基幹部分の性能向上が目的となっているものの、改造後の生産性自体はこれまでと変化はない。ただし、騒音公害の低減、酸化窒素や二酸化硫黄の排出削減など環境影響への改善に重点を置いている。
3月12日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ