ロシアの新聞用紙メーカーであるVolga社は、同国Nizhny Novgorod近郊の同社Balakhna工場で保有している3ラインの操業停止を決めた。年産10万5千トンの5号機、年産各9万5千トンの6号機と7号機が今週停止となったが、それ以外の包装紙年産1万2千トンの4号機、新聞用紙年産27万トンの8号機は引き続き操業を続ける。世界的な新聞用紙価格の低迷は既に同社の原価を下回る水準となっていることに加え、原材料の高騰も要因となり、生産規模の縮小を余儀なくされた。同社としては今後、原材料消費形態を変えていく方向で、価格が上昇しつつあるこれまでの化学パルプから低コストが可能となるTMPへ切り替える方針。その為、同社は同工場へ年産45万トンの生産能力を持つ新たなTMPラインを導入する計画である。
4月15日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ