経済成長鈍化によって、フィンランドの森林産業からの輸出は今後弱含みの推移が予想される。ただし、生産体制強化への投資が見込まれるパルプ、板紙、製材分野からの輸出数量は今年既に上昇へ向かうと予測されている。しかも、来年の輸出の伸びは、更に力強さを増すものとみられている。一方、輸出全体の最大シェアを占める紙産業の生産能力は、以降2年で大幅に低下する見込みである。フィンランドの今年の紙生産量は6%~7%減少、来年も4%~5%減少するであろうとしている。既に公表されている減産体制が実行され、欧州の景気減退、紙に代わる電子機器の普及などよって、今年の紙輸出は減少傾向へ向かうものとされている。
4月9日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ