4月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は11.1%と前月の11.2%から微減で推移したが、前年同月の11.7%からも0.6%ポイント減となっており、やや改善に向かいつつある。一方、EU28ヶ国の4月失業率は9.7%で、ほぼ前月並も前年同月の10.3%からは減少をみせ、長期的には失業率はわずかに改善傾向となっている。
4月ユーロ圏19ヶ国の約1千7百85万人を含むEU28ヶ国の男女約2千3百50万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約12万6千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約13万人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約1百55万人減、ユーロ圏19ヶ国では約84万9千人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用市場はゆっくりとではあるが改善されている。4月失業率の低い国はドイツが4.7%、一方高い国はギリシャの25.4%、スペインの22.7%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
6月3日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ