地球温暖化係数は、一貫して、使用後を含むかどうかに関わらず、プラスチック製品が紙製品よりも高い結果となった。
紙製セメント袋(Skärblacka工場製クラフト紙)は地球温暖化係数、酸性化、富栄養化に関してプラスチック袋より優勢であるが、光化学オゾン生成については主として輸送距離によって異なる結果となった。
紙製パスタ袋(Gruvön工場製クラフト紙)は、クラフト紙製造過程で排出されるCODおよびNOxによる富栄養化を除き、すべての環境指標でプラスチック袋より優勢となった。
紙製食品袋(Skärblacka工場製クラフト紙)は、地球温暖化係数、酸性化においてプラスチック袋より優勢となった。光オゾン生成では紙、プラスチックともほぼ同等で、富栄養化については主としてクラフト紙製造にともなうNOxなどの排出によりプラスチック袋が優勢となった。
主としてPETボトルの原料製造にともなう排出、また製品化におけるエネルギー消費により、紙パック容器はPETボトルに対しすべての指数で優勢となった。
(続く)
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ