中国通関当局が発表した最新のパルプ輸入通関統計によれば、同国5月のパルプ輸入量は大きく下落、前月比13.3%減の153万8千トンに終わった。3月に22.2%急増し、4月にも4.3%上向いたところから急落した形となった。同2ヶ月の貨物急増の原因は、2月の春節直後にユーザー各社が在庫補てんを行なったものの、政府当局による銀行与信の緩和策がユーザー各社に更なる購買意欲をかきたてたことにある。しかしながら、パルプ購入者、特に輸入商は値下げを狙って3月には発注を控え始めたことで、米国から45日~60日を要する航海期間によって、5月到着分の通関実績が著しく影響を受ける結果となったとしている。
6月29日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ