南アフリカを本拠とするSappi社は、オーストリアのGraz近郊に位置する年産95万トンの生産能力を有する同社Gratkornコート紙工場で、年産25万トンの無塩素ケミカル・パルプ生産ラインの改造を完了したことが分かった。同社代弁者によれば、同工場は既に25週にパルプ生産を開始しており、6月末までにはフル稼働に入る見込みとしている。改造工事は3月16日に開始された為、ここ約3ヶ月は同工場でのパルプ生産は行なわれていなかったが、工事開始以前に既にある程度のパルプ在庫を積み上げたことで紙生産には支障がなかった。加えて、同社は不足分の7万5千トンを市販パルプ購入で乗り切った。
6月30日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ