ブラジルの晒ユーカリパルプ・メーカーにとっては、過去10年パルプ輸出の拡大と海外市場への積極的な進出を目論んで、中国の製紙業界の急激な成長を頼りにしてきた構図がある。しかしながら、市場アナリストによると、中国はその需要急増の時期を越えむしろ減速感が目立っている中、他のアジア巨大メーカーによってここ数年国内市場に於いて供給過剰が引き起こされている為、ブラジル・メーカーは中国向け中心に今後新たなパルプ用増設に慎重にならざるを得ない状況となっている。ブラジルのパルプ輸出の向け先として中国向けは2012年全体の24%で、中国向けが3百万トンに達した2014年には28%までシェアを伸ばした。2015年9月までの輸出量は既に2百50万トンに到達、シェアは30%まで伸びた。
10月20日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ