引き続く国内市場の大幅な需要減退と、過酷さを増す世界新聞用紙市場によって、北米新聞用紙メーカーは過去数年大幅な生産調整の実施を余儀なくされてきた。2008年~2009年の大きな需要急減に続いて、新聞の読者や広告主は急激な電子媒体への乗り換えが進み、北米市場の需要は平均年率7%~8%ずつ下降している。2010年~2011年の下落率が7%、2014年には9%に到達、2015年には11%まで落ち込むことが予想されているが、2014年下半期での大幅な落ち込みを考慮すれば、更なる2桁下落も懸念されている。これは2015年第3四半期の季節要因調整済みの需要が24%大きく下落しており、2009年以降では最悪の結果となっている。北米では2012年以降、市場から310万トンの新聞用紙が削減されたものの、今後更なる減産体制を強いられることになろう。
11月5日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ