中国市場での需要低迷や市況軟化の実態がいくつかのBCTMPメーカーのカナダ工場を減産体制へ向わせたのは、10月でも依然需要・価格に改善がみられない状況から需給バランスの回復を目指しての対抗措置であった。しかしながら、この需要低迷が結果としてN材L材BCTMP両方で約14万6千トンの削減を実現させたことにより、中国向け価格は底値から微増に転じる兆候がみえてきたと市場関係者は語っている。ただし、対ドル人民元安の状況では、第2、第3四半期ともに中国の多くの紙・板紙工場は業績下降に直面し、今なお悪化しつつあるとしている。原因はパッケージの消費減退にも求められる。
11月6日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ