北米の紙パルプ製品評議会が発表した最新の統計によれば、10月北米の印刷・筆記用紙出荷量は前年同月比7.1%減で、今年1月~10月の平均5.4%減を上回った。また、工場稼働率の平均も90%で前年同期の稼働率を4%ポイントも下回った。主要4品種の中では、最も大きな落ち込みをみせたのが塗工中質紙で、前年同月比16.5%の大幅減となり、4品種全体の同11.6%減をはるかに上回り足を引っ張る結果となった。一方、減少率で最小となったのは上質紙で、同1.8%減に踏み止まった。また北米全体の10月印刷・筆記用紙の需要は同7.3%減で、1月~10月の減少率5.4%を越えていた。北米の10月輸出入バランスは全般的に不均衡を示しており、特に塗工中質紙の輸入量は前年同月比35.5%、上質紙も同32.7%いずれも激増した。
11月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ