世界最大のユーカリパルプ・メーカーであるブラジルのFibria社は、これまで同国南東部Espirito Santo州Barra do Riachoに位置する同社Aracruzパルプ工場で使用してきたDoce川からの引水を、水質汚濁のリスクにより当面断念したことが分かった。同社は、周辺の地域社会保全と河川の生態系保護の為、同国環境当局からの勧告を受け入れ、今回の措置を決定した。11月7日のMinas Gerais州Mariana市Samarcoダムの決壊以降、Doce川は水質汚濁の状況が続いている。同河川は、Minas Gerais州からEspirito Santo州を経由し同国南東部まで853㎞を流れている。同社によれば、同河川からの引水停止措置は一時的なものとしており、政府当局からの解除通告があれば引水を再開したい意向。同社貯水槽の容量は同工場使用量100日分となっている。
11月23日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ