2016年スペインの紙パルプ産業は業界の成長減速、国内需要の低迷、輸出ビジネスの復活などが特徴的な年となった。しかしながら、同業界での設備投資に目を向けると、前年比で実に85%増、紙パルプ産業の売上高のほぼ8%にのぼる数字となっていることが分かった。産業協会Aspapelが公表した声明によると、2015年に同国製紙業界で始まった脆弱な回復は、2016年には終息してしまったとしている。2016年、71の製紙工場が6,218,600トンを生産し、この数字は2015年から0.4%の微増となったが、わずかに前年比0.6%増となった紙の消費量に比例した結果であるとしている。また10のパルプ工場は、2016年1,676,500トンを生産し、これは前年比2.2%増の数字である。一方、同国の紙パルプ産業は多くを輸出に依存しているとしており、同協会によれば、同国で生産されるパルプの55%、紙の46%が輸出に回され、同業界売上高の57%が対外貿易から創出されているとしている。
6月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ