スイスのPapierfabrik Utzenstorf社が、同社所有の新聞用紙ラインと改良新聞用紙ラインである1号機2号機の売却について複数の有力候補会社と交渉中であると、このほど同社CEOは語った。同氏によると、ヨーロッパ域内のグラフィック紙業界に、いくつか興味ある企業が存在するとしている。また、同社は既にいくつか具体的な提案を受けているが、依然として道半ばにあるとしている。更に、紙業界とは異なる業界のいくつかの企業も、同社工場が立地する工業地域に興味を示しており、その点では紙業界からの問い合わせは皆無で、すべて他業界からとなっているとしている。同社は、今年7月に新聞用紙市場の縮小とユーロ安を背景にした継続的な利益への圧力が、必要不可避な措置を取らせている、として、年末までに同工場での生産を終えると公表していた。2機のラインは、合計で年産21万トンの生産能力がある。
9月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ