フィンランドのStora Enso社は、消費者用板紙・バイオ素材分野での再生可能素材の今後の伸長と競争力向上に向け、9千4百万ユーロを投資する意向であることが分かった。そのうち5千2百万ユーロは、同社Enocell工場の溶解パルプ(DP)生産能力強化へ、4千2百万ユーロをImatra工場のケミサーモ・メカニカル・パルプ(CTMP)の有用性拡大に充てるとしている。両工場ともフィンランド国内に立地している。同社CEOによれば、再生可能な素材の成長企業への変革を推進し続けており、フィンランドの同社工場に投資することで、同国の輸出産業の競争力が確保され、世界的に改善されることが期待されるとしている。Enocell工場の増産プロジェクトによって、DPは年産43万トンになり、そのうち18万5千トンがL材、24万5千トンがN材という内訳になるとしている。
10月25日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ