手持ちの輸入許可証がないことで、中国ユーザーは、過去2週間古紙の輸入をほとんど保留していることが分かった。同国環境保護省(MEP)と省政府は、2018年の古紙輸入許可証の申請をまだ受け入れていない。許可証の申請者は、予備審査の為に10月早々に地方自治体に書類を提出したとしている。それは申請者が、MEPと地方政府によって実施される審査が承認されるまでに約45日かかると考えたからである。その為、先月、12月下旬には許可証が取得できると確信していた大手ユーザーは、既に1月到着予定の古紙出荷の為にサプライヤー向けの発注を行っていたとしている。その動きによって、11月の古紙輸入価格は引き上げられた。MEPが5月下旬に2017年の輸入許可証の更新を中止し、汚染を削減することを目的とした全国的な取り締まりに携わった後、現在、中国メーカーの古紙在庫は激減する事態となっている。
12月15日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ