台湾を本拠とするLong Chen Paper社(栄成紙業)が、中国での輸入古紙の調達不足が原因で、同国湖北省に位置する同社松滋工場に於いて再生コンテナーボード年産45万トンのラインでの生産をストップせざるを得ない状況となった。同工場1号機は25日木曜日に停機となった為、再稼働を見込んでいる4月中旬を前に保守点検作業を実施する予定。台湾企業である同社は、今回の予期せぬ3ヶ月の休転により逸失生産量は約103,000トンと見積もっており、損失金額も16億台湾ドル(5千5百万米ドル)と算出している。同ラインは、本来製品の強度を高める目的で、比較的、バージン・ファイバー混入率の高い輸入古紙を原料としてクラフトライナーを生産する仕様となっている。しかしながら、同工場は古紙輸入許可を受けていない為、昨年夏以降は国内古紙を原料とするテストライナー生産を余儀なくされていた。
1月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ