ドイツで経営破綻したPapierfabrik Scheufelen社の現況はますます悪化していることが分かった。1月末に破産手続きを提起した同社は、4月1日に破産手続きが正式に公表される折に、340人の従業員のほとんどを一時的に解放するとしている。同社は、これまでコート紙の伝統的なメーカーとして注力してきたが、2016年にパッケージング部門への戦略的な方向転換を開始し、最近では植物紙(Grass paper)事業に投資した。昨年、同社の売り上げ金額は8千3百万ユーロ、従業員は340人、生産数量は104,000トンであった。原材料価格の大幅な上昇と同時にコート紙事業のマージンの低下は、同社にパルプ価格の上昇による圧力を避ける為に印刷可能な植物紙を開発することによってマイナス傾向に対処しようとしていた。
3月26日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ