省エネルギーセンターと関東経済産業局が共催する「09年度関東地区省エネ事例発表大会」で、レンゴーの八潮工場が発表した「活性汚泥設備における省エネの取組み」が、このほど省エネルギーセンター賞を受賞した。
省エネ事例発表大会は、工場や事業場、建物での省エネへの取り組みを広く発掘する場として開催されているもので、今回は工場における省エネ活動の取り組みなど、全27事例が発表された。
八潮工場では、活性汚泥処理設備の操業安定・効率化を目的に、微生物製剤を投入して水質の安定化と処理水量の増加を図っている。また、散気管を変更して省エネおよび操業の安定化も実現、高効率ターボブロワなども導入している。この結果、同設備の消費電力量は、04年度比で約40%削減、CO2に換算すると約1,350tの削減となった。
レンゴーは、大規模太陽光発電設備やバイオマスボイラーの積極的導入、LNGなどクリーンエネルギーへの転換などを進めているが、これらに加え、今回受賞した八潮工場や各事業所での地道な省エネ活動の成果もあって、09年度のCO2排出量削減率は、90年度比で約28%を達成する見込み。同社は、2020年度を目標年度として90年度比32%のCO2削減を、また50年には50%削減の目標を掲げており、「今後も事業活動全般で環境への取り組みを強化する」と述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 4/26号」