中越パルプ工業はこのほど、「第1回いきものにぎわい企業活動コンテスト」で、審査委員特別賞を受賞した。
同コンテストは、生物多様性保全に貢献する企業活動を表彰する顕彰制度。いきものにぎわい企業活動コンテスト実行委員会(経団連自然保護協議会、国土緑化推進機構、日本アロマ環境協会、水と緑の惑星保全機構)が主催している。対象となる活動は、企業が社員や家族、または地域社会や市民団体と一緒に取り組んでいる森づくり活動のほか、里山や棚田などの田園環境の保全・再生活動など。中越パルプ工業の受賞は、環境対応紙の『竹紙』と『里山物語』を通じて環境貢献していることが評価されたもの。
『竹紙』は国産竹100%で作られた紙。竹は成長力が旺盛で、放置すると周辺に根を伸ばし、森の生物多様性を低下させるが、その竹を紙の原料として安定的に有効活用できるようにしたのが『竹紙』。今回のコンテストでは、こうした取り組みによって、放置竹林の伐採整備が民間レベルで積極的に行われるようになった点や、隣接する里山の保全・再生にも寄与したことなどが評価された。
また、印刷用紙の『里山物語』は原料に国産の間伐材を使い、製品価格に里山保全・再生活動団体への寄付金を付加している。このスキームを特定非営利活動法人などと構築した点や、里山の保全・再生に寄与している点が評価された。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/19号」より