大日本スクリーン製造はこのほど、国際標準化機構(ISO)が新たに制定するエネルギーマネジメントシステム「ISO 50001」の認証を、世界で初めて取得した。
ISO 50001は、企業などが利用・排出するエネルギーの総合的な管理を目的に開発されたISOの国際規格で、2011年に発行が予定されている。このシステムの導入により、エネルギー効率の改善、CO2排出量とエネルギーコストの削減などが期待できるほか、自社の省エネ活動を客観的に示すことができるため、「ISO 9001」や「ISO 14001」に次ぐ主要マネジメントシステムとして、世界中の企業から注目されている。
同社は、96年1月に彦根地区事業所の製造部門でISO 9001の認証を取得し、97年2月には同14001を本社事業所で取得、その後も各事業所、グループ会社へと対象を拡大していった。また2009年10月には、グループとして環境マネジメントシステムを統合している。さらに今後、労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS 18001)との統合も予定しており、こうした取組みの一環として今回、ISO 50001の基礎であり同じ意義を持つ、ISO 50001国際規格案(DIS)と欧州版エネルギーマネジメントシステム「BS EN16001」の認証を同時取得したもの。
対象事業所は、経済産業省が定めるエネルギー管理指定工場の洛西事業所で、同社は今後、国内の主要事業所で認証の取得を進めていくとしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/6号」より