第80回都市対抗野球大会に出場した製紙２チームは、ともに初戦で惜しくも敗退した。
　まず、創部25年目で初の本選出場を決めた石巻市代表の日本製紙石巻硬式野球部は８月30日、初戦でヤマハ（浜松市）と対戦。１回裏に小野寺尚人内野手（原質課）のタイムリー２塁打で１点を先制するも、６回表に相手の本塁打攻勢で逆転され２点差を付けられた。６回裏には阿部博明内野手（補強－TDK）の本塁打で１点差まで追い上げたが、８回表に再び本塁打を放たれて２点差となり、２対４で惜しくも敗戦、初戦突破は次年度に持ち越された。
　一方、４年連続10回目の出場を果たした王子製紙硬式野球部は、試合前に青山眞也内野手（補強－JR東海）が10年連続出場の表彰を受けた。５回表その青山が本塁打を放ち１点先制。さらに青山裕也内野手が左翼フェンス直撃の２塁打、主将の古屋裕吏内野手も左翼前２塁打と続き２点目を入れた。しかし８回表に相手の２点本塁打で同点とされ、９回までに決着が着かず延長線へ突入。11回裏、タイブレークで１アウト満塁から勝負が始まり、最後はタイムリーエラーにより２対３でサヨナラ負けを喫した。
　試合終了後、両チームは「９月17日から始まるは社会人野球日本選手権東北予選で全国大会出場を果たし、頂点を目指して頑張る」（日本製紙）、「次の公式大会となる第37回日本選手権では“必ず勝つ”という強い気持ちを持って戦う」とコメント、引き続き熱い応援を求めている。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　9/20号」より