レンゴーの子会社、セッツカートンはこのほど、伊丹工場のリニューアルと関西地区の工場再編を発表した。
基幹工場である伊丹工場の設立は1963年。建屋・設備の老朽化に加え、工場棟が手狭となってきたため、かねてよりリニューアルが検討されていた。今回のリニューアルでは、コルゲータ工場棟を増築して2,200㎜幅コルゲータに更新するとともに、ケース工場棟を改修して製函ラインの増設・更新を実施する。併せて、防虫・紙粉対策にも万全を期した最新鋭工場にする。工事は2011年10月完了の予定で、設備投資額は約30億円を見込んでいる。
また伊丹工場のリニューアルに伴い、関西地区の工場再編も実施する。同社では関西地区に伊丹、小野(兵庫県小野市)、東大阪(大阪府東大阪市)、南大阪(大阪府松原市)の4工場があり、これまでは伊丹工場で不足する生産能力を周辺工場が補完する形をとっていた。伊丹工場のリニューアル後は、南大阪工場を移転し東大阪工場はコルゲータを休止・撤去したうえで製函工場とする。
<セッツカートンの概要>
〔本社〕大阪市西淀川区御幣島2-15-18
〔代表者〕岩本英昭
〔資本金〕4億円
〔株主〕レンゴー100%
〔事業内容〕段ボールシート・ケースの製造販売
〔売上高〕401億9,500万円(2010年3月期)
〔従業員数〕600名
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/11号」より