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紙の業界ニュース

2010/11/25

=決算=

=紙パの第2四半期=
 紙パ企業の第2四半期決算(10年4~9月)を紹介する。下記6社は、需要低迷や市況軟化の影響を受けつつも、健闘している企業が目立ち、第1四半期業績発表時の通期予想を下方修正したのは、発表のない三菱製紙販売を除くと共同紙販のみ。特に1Qに“記録的な増収増益”となったリンテックは第2四半期も好調で、通期予想を売上高、利益の全段階で上方修正している(連結ベース。単位:100万円。カッコ内は対前年同期比)。
【メーカー】
●北越紀州製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 109,775 (+29.0%)
 営業益 4,336 (▲14.7%)
 経常益 5,298 (+23.6%)
 当期益 2,982 (+39.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 220,000 (+13.4%)
 営業益 8,500 (▲14.1%)
 経常益 10,000 (+4.5%)
 当期益 6,000 (▲17.1%)
 輸出の強化に取り組んだ結果、大幅な増販ができ、また09年10月から紀州製紙とその子会社がグループに加わったこともあって増収となった。損益面は、輸入チップなどの原燃料価格高騰があったものの、グループ全体のコストダウン効果や、紀州製紙グループの利益が加わったこと、負ののれんの償却などにより、経常利益、当期純利益が大幅な増益となった。セグメント別の業績は、紙パルプ事業が売上高937億9,900万円、セグメント利益34億600万円、パッケージング・紙加工事業が売上高112億4,500万円、セグメント利益2億3,300万円。
 通期予想は、大幅な需要回復は見込めないもののコストダウン継続により、営業利益、経常利益ともに前回予想を上回る見通し。当期純利益については、税効果適用後の税負担の影響により、従来予想を変更していない。
●リンテック
〔第2四半期業績〕
 売上高 108,044 (+21.9%)
 営業益 11,354 (+188.2%)
 経常益 10,696 (+171.3%)
 当期益 7,336 (+161.4%)
〔通期業績予想〕
 売上高 210,000 (+10.9%)
 営業益 20,000 (+72.8%)
 経常益 18,500 (+63.7%)
 当期益 13,000 (+78.5%)
 主な事業の業績は次の通り。
○印刷材・産業工材関連…売上高456億2,000万円、営業利益42億600万円 〈概況〉▽印刷・情報材:印刷用粘着製品は自動車、家電向けを中心に国内、中国、東南アジアで好調▽産業工材:太陽電池用バックシートが欧米、アジアで大幅に伸長
○電子・光学関連…売上高419億5,100万円、営業利益37億7,700万円 〈概況〉▽アドバンストマテリアルズ:半導体関連粘着製品の好調に加え、半導体関連装置も大幅に伸長▽オプティカル材:液晶テレビ、スマートフォンなどの需要が好調で大幅に伸長
○洋紙・加工材関連…売上高204億7,200万円、営業利益33億1,800万円 〈概況〉▽洋紙:主力の封筒用紙が堅調に推移し、工業用特殊紙は需要が回復した▽加工材:粘着用、電子部品製造用の剥離紙は堅調。合成皮革用・炭素繊維プリプレグ用工程紙や光学関連用剥離フィルムは好調
 以上のように全事業にわたって好調に推移しており、通期予想は5月発表時の予想を上回る見通し。
●中越パルプ工業
〔第2四半期業績〕
 売上高 50,611 (+2.3%)
 営業益 1,138 (▲10.6%)
 経常益 877 (▲5.3%)
 当期益 17 (▲95.8%)
〔通期業績予想〕
 売上高 103,000 (+2.6%)
 営業益 2,500 (+3.3%)
 経常益 2,000 (+14.9%)
 当期益 700 ( - )
 “ペーパーレス社会の低操業下でも利益が出る企業体質”を目指し、竹入紙や里山物語など独自製品のPR活動に取り組むとともに、工場間の移抄など生産体制の再構築を進めたほか、パルプの増産・拡販に向けた取組みを行った。しかし印刷情報用紙の販売価格下落や、新聞用紙の販売減などの収益悪化要因をカバーできなかった。事業別の概況は以下の通り。
○紙パルプ製造…売上高422億5,900万円、営業利益6億8,700万円。新聞用紙はワールドカップや参院選などの増販要因もあったが、広告出稿は低調で、販売量・金額ともに減少した。印刷情報用紙は景気持ち直しにより数量は増加したが、輸入紙の増加で販売価格は弱含み。特に主力の商業印刷向け塗工紙の販売価格は極めて低調だった。包装用紙も量は増加したが、価格は弱含み。壁紙・カップ用原紙・板紙は、数量は増加、価格は若干の弱含み~横ばい。パルプ販売は川内工場パルプ生産最大化工事の完工により、国内・輸出とも拡大している。
○その他…売上高83億5,200万円、営業利益3億9,500万円。紙加工品製造事業は、包装用紙関連が好調に推移し、印刷用紙関連は前年同期と比較しほぼ同水準だった。
●巴川製紙所
〔第2四半期業績〕
 売上高 21,260 (+4.0%)
 営業益 1,552 (+225.6%)
 経常益 1,405 (+201.8%)
 当期益 916 (+301.0%)
〔通期業績予想〕
 売上高 44,000 (+4.3%)
 営業益 2,300 (+66.0%)
 経常益 1,950 (+61.9%)
 当期益 1,100 (+182.0%)
○プラスチック材料加工…半導体関連製品の受注に減速感が出たものの、フラットパネルディスプレイ関連が比較的堅調に推移し、また化成品(トナー)が好調だった。売上高143億1,800万円(前年同期比+6.8%)、営業利益14億9,500万円(同+201.7%)。
○製紙・塗工紙関連…全般的に受注に持ち直しの兆候が見られるものの、一部製品がライフサイクルの衰退期を迎えていることなどから、売上高68億9,200万円(同▲1.4%)。営業損益は、減収の影響を受けたものの、収益改善対策を推進した結果、前年同期に比べ8,500万円改善し、1,400万円の黒字となった。
【紙流通】
●共同紙販ホールディングス
〔第2四半期業績〕
 売上高 9,463 (▲10.5%)
 営業益 8 (▲66.1%)
 経常益 21 (▲17.8%)
 当期益 10 (▲51.6%)
〔通期業績予想〕
 売上高 20,000 (▲8.0%)
 営業益 70 (▲41.6%)
 経常益 60 (▲24.9%)
 当期益 50 (▲38.6%)
 採算性重視の販売活動を徹底したが、需要の低迷や販売価格の下落により減収となった。損益については、販売費の削減を図ったものの、売上減により営業利益は6割超の減益、経常利益は金融コスト圧縮により17.8%の減益、四半期純利益は特別損失の計上により51.6%の減益となった。セグメント別の売上高は、洋紙卸売事業が95億7,000万円、不動産賃貸事業が2,800万円、その他事業が4,400万円。
●三菱製紙販売
〔第2四半期業績〕
 売上高 68,768 (▲1.8%)
 営業益 172 (▲33.0%)
 経常益 165 (▲32.5%)
 当期益 383 (+116.0%)
 主な事業の業績は次の通り。
○紙部門…販売量は、主力の塗工紙が前年を上回り、情報用紙は横ばいで推移。販売金額は市況軟化の影響を受け前年割れ。その結果、販売量は40万7,000t(前年同期比+1.5%)、販売金額553億3,400万円(同▲4.5%)となった。
○板紙部門…白板紙は食品分野の堅調と環境対応型商品の需要増により、販売量は前年を上回った。販売金額はグレードダウンなどにより前年比横ばい。その結果、販売量2万t(同+2.3%)、販売金額24億4,400万円(同+0.6%)。
○パルプ部門…中国の需要拡大とチリ沖地震で価格が上昇。新規顧客開拓に注力した結果、販売量1万9,000t(同+19.6%)、販売金額15億4,800万円(同+53.1%)。

=レンゴー=
中間・期末配当を増配
 レンゴーは、最近の業績動向などを踏まえ、2010年度の中間(9月期)・期末の配当を各1円増配する。これにより年間配当金は1株当たり12円となり、5月発表時の前回予想から2円の増配となる。
<配当予想>
 中間期 期末   合計
 前回 5円 5円 10円
 今回 6円 6円 12円
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/29号」より
 
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