日本テトラパックはこのほど、「テトラパックデイリーインデックスニュースレター」で、今後の成長が見込まれる乳児・幼児用ミルク市場について紹介した。
乳児用ミルクとは、誕生から12ヵ月までの乳児を対象にしたミルクを言い、幼児用は13ヵ月以降の幼児が対象。いずれも、子どもの成長に合わせた栄養素を配合した液体ミルクで、粉ミルクと違って粉を溶かすなどの手間がないため、忙しい親達に支持されている。
テトラパックによると、乳児用・幼児用ミルクは、フランス、スペイン、イタリア、ロシアなど牛乳の消費量が大きい国では一つのカテゴリーとして成立しており、特にフランスは2005年に9,000万だった出荷量が09年には1億2,000万になるなど、着実に成長している。
一方日本では、乳児用ミルクは粉ミルクが主流で、それ以降は普通牛乳が一般的となっており、今のところ海外とは状況が異なる。ただ、幼児用ミルクの市場が成長している国では、子ども向け商品の消費額が高い傾向があるため、テトラパックでは、「少子化が進み、子どもにかける出費が高くなる傾向の日本でも、このようなカテゴリーは伸びる可能性がある」と見ている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/6号」より