日本製紙は、同社と農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所が共同開発したお茶の新品種『サンルージュ』の開発成果を、2月3に東京国際フォーラムで開催された「平成22年度野菜茶業研究所シンポジウム」で報告した。
『サンルージュ』は、普通の緑茶とは違い、赤い色素であるアントシアニンをたくさん含んだお茶。茶に含まれるカテキン類などによる効能に加え、アントシアニンによる抗疲労・ストレス作用の効能も同時に得られる、「次世代の高機能茶」として期待されている。日本製紙は、植林技術の研究開発の中から得られた「光独立栄養培養技術」を用いて、苗の生産が難しいとされていたサンルージュの短期大量生産技術を確立した。
同社では、「今後“茶”の枠を超えた新しい需要の創出に向けて、『サンルージュ』の増産体制を整えていく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/21号」より