大日本印刷は4月1日付で、中部事業部の印刷事業を会社分割し、製造子会社であるDNP東海に承継する。これに伴いDNP東海は、中部地域における製販一体の子会社となり、社名を「㈱DNP中部」に変更する。分割する事業部門の10年3月期売上高は347億100万円で、大日本印刷全体の売上高に占める割合は3.2%。
中部地域の経済は緩やかな回復基調にあるが、印刷事業の受注環境は依然厳しい。大日本印刷は事業再編に当たり、「今まで以上に地域密着度を高めながら、地域特性に合わせた受注拡大、製販の連携強化、間接部門の効率化などを早急に行う」としている。
<DNP東海の概要>
〔事業内容〕印刷事業
〔設立〕1945年3月24日
〔本店〕名古屋市守山区瀬古3-902
〔代表者〕横地保代取社長(事業継承後は横溝彰氏が新社長に就任)
〔資本金〕1億2,000万円(事業継承後は3億5,000万円)
〔株主〕大日本印刷100%
〔従業員〕521名(単体)
〔業績〕▽売上高230億900万円▽営業利益10億3,600万円▽経常利益10億6,100万円▽当期純利益6億900万円(10年3月期)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 3/7号」より