日本製紙連合会の集計による2月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+1.3%の207.9万tで、4ヵ月連続のプラスだった。うち紙は▲0.3%の123.6万tで、前月のプラスからマイナスへ逆戻りした。対照的に板紙は+3.8%の84.4万tと、4ヵ月連続のプラス。紙は引き続き一進一退の状況だが、板紙は回復傾向が定着しつつある。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比▲10.7%の9.5万tと、6ヵ月連続のマイナスだった。うち紙は▲16.1%の8.3万t、板紙は+67.6%の1.1万t。紙を中心に中国、米国、豪州向けが減少している。
紙・板紙の在庫は前月比ほぼ横バイ(▲0.1万t)の192.8万t。うち、紙は▲1.2万tの135.2万t、板紙は+1.1万tの57.6万t。
以下、品種別の概況である。
<印刷・情報用紙>国内出荷は前年同月比+1.3%の71.8万t。非塗工関連は引き続き低調だが、一部に年度末需要もあり全体では前月に続きプラス。メーカー輸出は▲14.4%の7.2万tで、主力の塗工紙を中心に5ヵ月連続のマイナスだった。
<衛生用紙>国内出荷は+1.6%の14万t。4ヵ月連続で前年同月を上回っている。
<板紙・包装用紙>板紙の国内出荷は堅調な食品向け、外需牽引による工業生産の改善などもあり、段ボール原紙が+3.8%の65.9万t、白板紙が+2.3%の11.7万tと、ともに4ヵ月連続のプラス。他方、包装用紙は▲4.3%の6.5万tで、引き続き反動増の一巡などから3ヵ月連続のマイナスとなっている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 4/18号」より