紙製品の印刷・加工を手がける福永紙工と、さまざまなジャンルのデザイナーが共同で展開するプロジェクト「かみの工作所」が主催する「かみの道具４ ネンチャクシコウ展」が、東京・六本木のAXISビルで、５月22日まで開催されている。入場無料。
　「かみの工作所」は、2006年に福永紙工の一ブランドとして誕生したプロジェクト。厚紙や段ボールなどの四角い紙を、打ち抜き、穴をあけ、折ったり、切ったり、糊付けしたり、印刷したりしながらオリジナル製品を製作するほか、商品化やデザインに関わるコーディネートも行っている。
　「かみの道具」展は、「かみの工作所」がデザイナーとともに考案したペーパープロダクトを紹介する展示会で、４回目となる今回は、粘着技術を活かしたプロダクトがテーマ。６組のデザイナーが、紙を貼ったり剥がしたりしながら、“暮らしにぴったりとくっつく道具”を提案している。折ったり貼ったりすることで、さまざまな形が作れるリボン『オリボン』や、鳥が小枝や葉をくっつけて巣をつくるように、自分だけの巣づくりを楽しめる器『トリノス』など、粘着素材の特性を生かした個性あふれる作品が出展されている。シールやラベルだけではない、粘着紙・粘着フィルムの持つ新たな可能性を発見できる。また会場では、展示作品のほか、これまでに商品化された「かみの工作所」の製品も販売している。
　なお同展には、リンテックが昨年の「かみの道具３ トクショクシコウ展」に続き協賛している。出展作品の材料として各種粘着ラベル素材を提供したほか、会場を彩るガラス装飾フィルムや、フロアマーキング用デジタルプリント素材なども提供している。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　5/23号」より