大王製紙は、7月1日出荷分からPPC用紙全品種(上質PPC用紙、再生PPC用紙、その他特抄PPC用紙=IJ対応品含む)を値上げする。上げ幅は現行価格の20%以上。
背景にあるのは、原燃料価格の高騰と震災に伴う原料古紙の逼迫。同社では、「ここ数年、石炭、重油、木材チップなどの原燃料価格が高騰する中で、コスト低減、生産効率アップ、経費削減に取り組んできたが、企業努力だけではコストアップ分を吸収できなくなっている。また東日本大震災以降は、新聞の頁減やチラシの減少により古紙発生量が減って原料調達が難しいため、今後の古紙価格の高騰も予想される」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 6/13号」より