全日本印刷工業組合連合会(全印工連)はこのほど、政府から「夏期の電力需給対策」が発表されたのを受けて、4月に組合員向けに提案した「消費電力削減アクションプラン」を改定した。新アクションプランの概要は次の通り。
①早番と遅番を設けて稼働台数を常時2分の1にする。
②土日を活用して平日休業とする。
③昼休みを平日13~16時の間の1時間とする。その間、空調も削減。
④交代制を採用している場合は、13~16時の間の1時間、印刷機械を 完全ストップする。その間、空調も削減。
⑤組合員同士で輪番制を採用(6社1単位)。
⑥複数機械を所有している企業は、ピーク時前後に機械を順番に止める。
⑦9~20時はUV機を稼働しない。
⑧冷房設定温度は、工場26度、事務所28度とする。
また全印工連では、アクションプランの改定と併せて、次のような具体的な削減方法も組合員向けに提示した(概略)。
◎空調について…複数の空調設備を所有している場合、①一斉に電源を入れない ②設定温度を交互に変えるなど。
◎印刷機械について…①複数の印刷機械を有している場合、一斉に立ち上げない ②回転速度を下げる。
◎コンプレッサー、エアポンプについて…①圧力設定を下げる ②コンプレッサーにつながるエアシリンダー、弁、ホースなどを点検し、破損していたら修理・交換 ②空気フィルター清掃を頻繁にし、必要に応じて交換。
全印工連ではこのほかにも、契約電力の引き下げ、照明器具の3分の1以上の消灯やLED化、夏季休業の延長、ノー残業デーの導入、エレベータの使用制限、電子ポットやウォーターサーバーの使用控えなど、さまざまな取組みを推奨している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/11号」より