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紙の業界ニュース

2011/08/24

=決算=

=紙パの第1四半期=
震災と原燃料高が直撃板紙は活発な荷動き
 紙パ企業の第1四半期決算(11年4~6月)の発表が始まった。第1四半期の日本経済は、東日本大震災の影響が幅広い産業に及び、個人消費も低迷した。紙パ業界においては、洋紙が自粛ムードの中で低調に推移した一方、板紙は夏場の節電対応に伴う前倒し需要もあり、前年同期を上回る動きとなった。ただし原燃料高の影響で利益面は厳しい状況となっている。以下、連結ベース、単位100万円、カッコ内は前年同期比。

●王子製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 306,816 (+8.1%)
 営業益 16,646 (+3.9%)
 経常益 16,023 (+4.2%)
 当期益 8,137 (▲2.7%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,250,000 (+5.9%)
 営業益 62,000 (▲5.3%)
 経常益 57,000 (▲5.4%)
 当期益 28,000 (+13.7%)
 段ボール原紙販売は震災後の在庫補充や、夏場の節電対応に伴う前倒し生産で飲料・加工食品向けが堅調に推移し増加。白板紙も支援物資需要や前倒し需要により前年を上回った。一般洋紙は、自粛ムードが影響して新聞用紙、印刷用紙ともに減少し、輸出も減少。段ボールシート・ケースは、東日本を中心に落ち込んだが、前倒し需要や西日本への生産シフトなどにより全体では増加。トイレットペーパーは、震災直後のまとめ買いなどの反動で減少したが、ティシュは増加。紙おむつは、ベビー用が前年並み、大人用は尿パッドが減少した。
●日本製紙グループ本社
〔第1四半期業績〕
 売上高 250,220 (▲8.4%)
 営業益 7,109 (▲19.6%)
 経常益 7,005 (▲8.6%)
 当期益 1,601 (▲57.8%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,050,000 (▲4.5%)
 営業益 30,000 (▲15.8%)
 経常益 26,000 (▲17.7%)
 当期益 ▲12,000 ( - )
 震災の影響で塗工紙などを中心に販売量が落ち込み、原燃料価格の上昇もあって減収減益となった。当期純損益には、震災で被災した工場の操業休止期間中の固定費45億5,400万円を特別損失として計上している。品種別では、一般洋紙は前年同期を大きく下回り、新聞用紙も前年割れ。板紙は夏の節電対策に伴う前倒し需要で段ボール原紙などが前年同期を上回った。家庭紙は震災直後の買いだめの反動で前年割れ。なお日本製紙グループは今後、被災工場の復興だけでなく洋紙事業の抜本的な構造転換を進めていく方針(本号4~5頁)で、通期予想にはそれに伴う特別損失260億円を織り込んでいる。未定としていた配当予想については、第2Qが10円、期末20円で、合計30円と発表した。
●レンゴー
〔第1四半期業績〕
 売上高 122,397 (+1.9%)
 営業益 8,319 (▲12.9%)
 経常益 8,331 (▲12.4%)
 当期益 3,918 (▲19.8%)
〔通期業績予想〕
 売上高 490,000 (+3.2%)
 営業益 31,000 (▲4.3%)
 経常益 30,000 (▲3.8%)
 当期益 16,000 (+55.5%)
 主力の段ボールの販売量が飲料向けを中心に前年同期を上回ったものの、利益面では原燃料価格の上昇に加え、グループ会社の丸三製紙が原発事故の影響で6月下旬まで操業停止していたこともあり、増収減益となった。事業別で見ると、板紙・紙加工関連は、売上げは伸びたが原燃料価格の上昇で増収減益。軟包装関連は販売量が減少したもののコスト削減効果で減収増益。重包装関連は積極的な営業展開により増収減益。海外関連は連結子会社が増加したため売上高は大幅に伸びたが、原材料価格の上昇で増収減益となった。
●大王製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 100,328 (+3.8%)
 営業益 2,504 (▲30.2%)
 経常益 851 (▲49.1%)
 当期益 ▲701 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 428,000 (+4.3%)
 営業益 14,300 (+8.1%)
 経常益 6,500 (+17.8%)
 当期益 3,000 ( - )
 新聞用紙は販売数量・金額ともに前年同期を下回ったが、印刷用紙は自粛ムードの縮小と印刷会社の稼働再開で回復基調にあり、また国内の製品供給不足に対応した結果、販売数量・金額ともに前年同期を上回った。段ボールは支援物資搬送用の需要があったことや、飲料・加工食品関係が堅調だったことにより、販売数量・金額ともに前年同期を上回った。衛生用紙も数量・金額ともに前年同期比プラス。ベビー用紙おむつは、数量は伸びたが販売金額は前年同期並みで、大人用は数量・金額ともに前年同期を上回った。
●三菱製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 42,028 (▲21.3%)
 営業益 ▲661 ( - )
 経常益 ▲851 ( - )
 当期益 ▲4,107 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 200,000 (▲5.1%)
 営業益 3,000 (▲13.7%)
 経常益 1,000 (▲52.7%)
 当期益 ▲3,000 ( - )
 震災による八戸工場の操業停止の影響で、印刷用紙・情報用紙のの販売数量が前年同期より大幅に減少、金額も減少した。市販パルプの販売数量も前年同期を下回った。写真用原紙・印画紙は世界的な需要減少傾向の中で拡販に努めた結果、販売数量・金額ともに前年同期を上回った。インクジェット用紙は震災や円高の影響を受け販売数量・金額ともに前年同期を下回った。なお、第2四半期に特別利益として退職給付信託返還益21億円を、特別損失として退職金制度の変更による損失約32億円を計上する見通し。
●中越パルプ工業
〔第1四半期業績〕
 売上高 24,435 (▲2.3%)
 営業益 39 (▲87.6%)
 経常益 22 (▲91.5%)
 当期益 ▲268 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 102,000 (▲1.7%)
 営業益 1,400 (▲34.2%)
 経常益 1,000 (▲41.1%)
 当期益 200 (▲36.9%)
 需要に見合った生産体制構築のため、川内工場の8号抄紙機(上質紙、画学紙、封筒用紙)を6月末で停止、それに伴い固定資産除却損3億7,300万円を特別損失として計上した。品種別の販売状況は、新聞用紙が数量・金額ともに減少し、印刷情報用紙も震災の影響で数量・金額ともに減少、価格も弱含みで推移した。包装用紙は数量・金額ともに横バイだったが、価格は弱含み。壁紙・カップ原紙・板紙は、新規需要先の開拓と拡販に努め、数量・金額ともに増加。ただし価格は横バイ。
 
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future 8/22号」より
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